インド・ネパールのコト
2022.06.10

ネパール料理って、どんな料理?【Vol5】低地で湿潤な、ネパール南部「タライ地方」の料理をご紹介!

ー ナマステ ー

こんにちは!インド・アジアンダイニング スワガタムです。

ネパールのいろいろなお料理を紹介していますが、今回は最終回。
ネパール南部〜インド北部「タライ地方」の食文化をご紹介したいと思います!

この地域は、ヒマラヤ山脈の麓の「低湿地帯」。
高山で乾燥していた北中部とは一転、湿潤な気候が人々の生活に恵みを与えています。

この一帯では、マンゴーやライチ、パパイヤ、バナナ、ジャックフルーツなどが
豊富に採れ、これらを使った料理が多いのが特徴。

(ライチとジャックフルーツ)

まるで南国のようで、皆さんが抱いている「ネパールのイメージ」とは
少し異なるかもしれませんね。
また、南側がインド国境に接していることから、
「ナン」や「ヤギのカレー」なども食べられていて、
インド食文化の影響も強く受けています。

(ヤギのカレー)

タライ地方の特徴をお伝えしたところで、
この地域に伝わる伝統的なお料理を2つご紹介したいと思います!

■タルー族のお祭りに欠かせない「ディクリ」

東タライ地方に住むタルー族の新年のお祭りや、
ヒンデゥー教のお祭りに欠かせない料理。
米粉で作られた生地をソーセージのような形にして蒸し、
スパイスの効いたピクルスやレンズ豆、カレーなどと一緒に食べます。
スパイシーな味付けがクセになる味です!

■タライ地方の蒸し餃子「バギヤ」

タルー族だけでなく、同じくこの地域に暮らすマイティリー人に愛されているお料理。
米粉でできた皮の中に、野菜や
チャク(濃縮サトウキビジュースやナッツなどから作られた甘い料理)などが入っています。
見た目や食感は日本の蒸し餃子に似ていますが、味は甘く、
日本の皆さんが食べたら「美味しいおやつ」のように感じるかもしれません。

いかがでしたでしょうか!
ネパールは大きな国ではありませんが、高地のヒマラヤ山岳部と低地の山麓部では、
気候・食文化が大きく異なるのが、意外だったかもしれませんね。

次からはインドの食事についてご紹介します!
日本の皆さんにも馴染みのあるインド料理も、
地方によって個性や特徴があるんですよ。
ぜひご覧くださいね。

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